Galaxie 500「On Fire」


Galaxie 500のアルバムジャケット良いよね」って話をこの間先輩と交わして「あぁそうだな」と思った。「Today」や「Copenhagen」のジャケットとかただならぬ哀愁があってさ。もちろん内容も素敵で甲乙等つけれるはずもないのだが、やはり一番好きなアルバムは絶妙なアンサンブルが涙腺を刺激する「On Fire」になってしまう。The Red Crayolaのカバーが入ってたりなんかするもんだから余計に愛おしい。Dean Warehamの何だか素っ気なくて時々声を荒げる様な歌い方や、その声に呼応する様に鳴り響く物悲しいギターの音色の何と心地の良い事か。その奥ではNaomi YangのベースとDamon Krukowskiのドラムがシンプルで淡々としたリズムを刻んでいる。どこか幻想的で壊れてしまいそうな程に脆く痛い世界。それでいて光に満ち満ちた力強さがGalaxie 500にはある。Galaxie 500解散後にDean WarehamがThe ChillsやThe Feeliesのメンバーと結成したLunaもまた違ったポップさを兼ね備えたバンドでこれまた素敵なのである。